空の翡翠
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誰かから誰かへ
~君へ送る私の言葉~
穏やかな春の日ざしはあなたがいなくなったことで、突如終わりを告げ、春の温かみに慣れていた私の肌を、凍えるような寒さが貫きます。どうしてこんなことになってしまったのでしょうか。今でも分からず、私はただ雪の中で蹲っています。
あなたは一体今、どこにいるのでしょうか? こうやって日記の一端に書いても、あなたが戻ってきてくれるわけではありません。あなたは、死んでしまった。私の胸の中で息絶えたその時を、私は今でも覚えています。
悲しくて、悔しくて。あなたを守れなかった自分自身が憎いです。どうしたら私は自分を許すことができるのでしょうか? 私が、私自身に呪いの言葉をかけずに済む日がいつか来るのでしょうか。
きっと、来ないと思います。
私は今でもあなたを失ってしまったことで、私自身を恨んで憎んでいますし、それを発散させることなどあなたに申し訳なくてできません。これを人は罪と呼ぶのでしょう。私の罪は常に私の前にあります。目の前にある罪を赦すことができる人は、私ではありません。あなたです。でもあなたはもうすでにこの世にはいない。
これはどれだけ辛いことなのでしょうか。赦しを乞う人もいないなんて! これからも、私はこの罪と向き合って生きていくことになるでしょう。あなたを忘れないために。
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