空の翡翠
悲しみのアンサー
七月の明り 眩しくて、消えた
銀のワールド
銀のワールド
消えたい・生きたい症候群
生きたい
死にたくない
消えたい
消えたくない
どうして、私は
生きてるの?
あれほど望んだ、死
何度も決行した、自殺
なのに、どうして
ああ、空が青い
なんて綺麗な色なんだろう
漏れた吐息は温かく
ささいなことが嬉しくて
それなのに私は
まだ死にたいと思うの?
よくわからない
わからないけど
この空の青さが続く限り
私は生きてて
いいのかな?
なんて思ってみる
消えたい・生きたい症候群
空の箱
(サビ1)
肉を裂いて 血を絞り出す
その行為だけが 私のイキガイ
(Aメロ)
肉を裂いて 皮膚を抉り出す
その行為だけが 私の傷を癒す方法
傷を傷で癒すなんて 馬鹿げてる
あなた達は 分かってくれないけど
大した理由があるわけじゃないんだ
ただ、胸の下部が痛んで
(Bメロ)
悲しいコト
嬉しいコト
美しいコト
醜いコト
すべて無意味に聞こえて
空しく耳に響く
(サビ2)
肉を裂いて 皮膚を抉り出す
その行為だけが 私のイキガイ
(Aメロ2)
肉を裂いて 血を絞り出す
朱肉に囲まれた 白い断層を見つめて
私はこの先も生きてゆくのだろう
ただ、息をしているだけの存在で
(Bメロ2)
悲しいコト
嬉しいコト
美しいコト
楽しいコト
すべて無意味に思えて
悲しいコト
嬉しいコト
醜いコト
醜いコト
すべて捨ててしまった
空っぽのこの箱
(終わり)
すべて捨ててしまった
空しく耳に響く
すべて終わりにしたの
笑った声が響く
最期の先生05
橘は俺の話に一々相槌を打ちながら、真摯に話を聞いていてくれた。こんな事はかつてなかった事だ。
「…………」橘は深く溜息を吐きながら肩を落とす。
桃子の元へと。
しっかりとした声で橘は言うと、白いシャツの胸ポケットから青色の細長い何かをを取り出した。目覚ましの針を手動で回すような、そんな音が教室に響いた。
(我が教え子よ、これが別れだ)
授業で生徒達に指導する時のみたいに、やる気のない面倒臭そうな調子で橘は言うと、突き上げた両手を一気に振り下げた。握られていたカッターナイフが、橘の喉元を真っすぐと射抜く。
続きを読むで後書きです。
最期の先生04
7
十二月の始まり、生徒達は受験を控え熱気だっている中、俺の家は冷蔵庫の中よりも冷えていた。
どうして神様はこんなに素直な子を連れて行ってしまったのかね、と年老いた老女が静かに言った。
8
「妹が死んだ」
俺はあの通夜の後、親父にこっそりと話しかけた。俺から親父に話しかけるなんて滅多にない事だったから、相当親父は驚いたらしい。
次でラストです。
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暁で二字熟語20題
飛段で10題
最期の先生03
5
憂鬱だ。
毎日が憂鬱だった。
湧き出てくる感情を止められる事なんかできない。だから、俺はいつでも人任せなんだ。
5・2
夕方、いつものように退屈な部活が終わり、荷物をまとめていた。これから入試に向けて塾に行かなくてはならない。別にそんなにレベルの高い高校を狙っているわけじゃないが、それでもある程度の高校には行きたいから、そのためだ。
すると、そこには一人の小柄な女子生徒が立っていた。
俺の事が好きだとどこか照れたように。
6
素直で率直な意見を言うと、橘は面白そうに顔を歪めた。
「自殺するような……――人を悲しませるような女性じゃなかったのにな」
なんて悲しい顔なのだと、俺は思った。こんな顔をする橘を俺は一度も見た事がない。見ている俺の方も、なんだか胸が痛くなってしまう。
最期の先生02
3
関係、と呼ぶにはあまりにも薄く、味気のない付き合いだった。
ゆらゆらと夕日が蜃気楼のように揺れているように俺には見えた。綺麗というよりは、強烈な光と色。たまにこうしてゆっくりと目で見つめているだけだが、それでも日によって姿形を変える。
確か橘が最初に俺たちのクラスの教壇に立った時、軽く自己紹介を(淡々とした声音だった)し、その時に年齢を確か言っていたはずだった。
まあそれが教師の役目なのかもしれんが、少しだけ歯痒く思う。
「…………」
「父さん。寝るなら二階で寝てくれ」
「帰ってたのか……」
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